「Cebuびと!」インタビュー:とにかく明るい安村さん
セブにまつわる著名人にインタビューする「Cebuびと!」。お笑い芸人・とにかく明るい安村さんのロングインタビューです!
【プロフィール】
北海道旭川市出身。2000年にお笑いコンビ「アームストロング」を結成後、14年に解散。同年、ピン芸人に転身し、15年の「R-1ぐらんぷり」で決勝戦へ進出。パンツ一枚で全裸に見えるポーズを披露するネタの決め台詞「安心してください、はいてますよ」が流行語大賞トップ10入り。23年、「Britain’s Got Talent 2023」に日本人初の決勝進出。24年には「America’s Got Talent 2024」にて準々決勝出場を果たした。
――2024年6月にアーティストのFuMiさんとセブでイベントを開催されました。どのような経緯で実現したのでしょうか。
とにかく明るい安村さん(以下、安村さん) 2023年にイギリスの「ブリテンズ・ゴット・タレント(BGT)」に出させてもらった後で、イギリスで大人気だった芸が果たしてアジア圏でもウケるのか、をテーマしたドキュメンタリー番組「TONIKAKU武者修行 in 台湾」が放送されました。今回はその第二弾です。これまでヨーロッパやアメリカには何回かは行ったことがあったのですが、身近なアジアでネタを披露する機会がなくて。セブも初めてで、貴重な体験でした。
――実際にセブを訪れてみて、いかがでしたか。
安村さん 人々の活気をすごく感じました。日本よりも熱量があるというか、「みんな楽しそう」という印象を受けましたね。一方で、実際にセブを訪れるまではリゾート地というイメージがあったのですが、巨大なゴミ山で暮らしている方々と交流させてもらって、本当に衝撃的でした。そういう場所のすぐ近くにとんでもなく大きなカジノが建っていたりして、すごいギャップだなと。でも、そこで暮らすみんなはそれを嘆いているわけでもなく、子ども達もみんな元気で楽しそうで、こちらが逆に力をもらった感じがありました。
――セブ島でイベントをやってみて、お客さんの反応はいかがでしたか。他国との違いはありましたか。
安村さん 熱気が本当にすごかったです。FuMiさんのファンの方もいっぱい来てくれて、もう油断したらステージに上がってくるんじゃないかくらいの勢いで(笑)。これは日本では絶対ありえないですし、他の国でもネタが面白かったらスタンディングオベーションをしてくれたりはしますが、始まる前からずっとテンションが高いのは初めてでした。僕はその熱気にちょっと押されてしまって、セブアノ語で用意していたネタが言葉に詰まってしまい、悔しかったですね。でもお客さんはすごく嬉しそうだったので、良かったです。
――最近では「アメリカズ・ゴット・タレント(AGT)」の準々決勝進出を果たされました。手ごたえや感想を教えてください。
安村さん アメリカはやっぱり規模が大きかったですね。イギリスもすごく大きかったですけどそれ以上で、オーディションなのに、ショーをやっている感じでした。準々決勝は生放送だったので、余計そう感じたのかもしれません。全米の生放送に出ることも、なかなかないことなので、それを自分の人生でできてよかったです。
イギリスではネタの際にお客さんが「パンツ!」ってコールしてくれたんですけど、アメリカでは「パンツ」といえば普通のズボンのことなんですね。下着は「アンダーウェア」。でも、アメリカの予選に出たときに、イギリスと同じ審査員のサイモン・コーウェルさんがいたり、またゴット・タレント好きなお客さんも会場にいたりして、イギリス式に「パンツ!」って言ってくれて、すごく楽しかったですね。いい経験でした。
――――今後のお仕事の展望を教えてください。
安村さん これまで約2年をかけてイギリスやアメリカを含めた世界各国のいろいろなゴット・タレントに出場したので、ちょっとやりきった感はありますね。今後はコメディーフェスなどで、ウエスPや市川こいくちなど海外でネタをやっているメンバーで1時間の公演をしたいというのはあります。オーディションじゃない形でお客さんにネタを見てもらえるようになったら、また違う楽しさがあると思います。
――改めてセブの魅力をお願いします
安村さん セブは綺麗な景色がある一方で、素朴な人々の暮らしが見られる場所などいろいろな面があり、これまで感じたことのない気持ちになる場所でした。でも本当に一貫してみんな楽しそうで、まさに「とにかく明るい」ですよね。ちょっと日本で疲れて元気がないという人は、すぐセブに行った方がいいと思います。これまでいろいろな国に行きましたが、自分が悩んでたことって実は大したことないな、と一番感じさせられました。言葉が通じなくても、人に力を、パワーをもらうってこういうことなんだなって思いました。
――セブ再訪のご予定はありますか?
安村さん 2024年の11月末から10日間ほど、テレビ番組の企画でセブに英語を学びに行きます。滞在中もいろいろなイベントに出演予定ですので、機会があればぜひ足を運んでください!
Cebuのお気に入り!「Tops of Cebu」
展望台から眼下にセブの街を一望できるのですが、それがとんでもなくいい景色で。本当に感動的でした。セブで印象に残っている場所のひとつです。